MCCBロックアウトアタッチメント治具は、
ブレーカーのスイッチを完全にロックすることで
偶発的なケガや感電を防ぐために開発された製品です。
配電盤や分電盤の内部には、ブレーカー ( MCCB ) が付設されています。
通常、電設に係る作業を行うにあたり、ブレーカースイッチをOFFにして通電を遮断した後作業に取り掛かると思います。
ところが、作業者間での意思疎通がうまく図られなかった為に、作業中にもかかわらず通電させてしまい、感電事故となってしまった事例などが見受けられます。
このような事故事例については、電設業界の皆様におかれましては衆知のことであり、日々の作業では、綿密な計画の上、作業者間の意思疎通を図りながら作業に臨んでおられることと思います。
しかし、その他の何らかの予期せぬアクシデント等により、
ブレーカースイッチがONになってしまうことによる感電事故が起きています。
このような偶発的な事故を未然に防ぎ、安心して作業をしていただく為、
お客様とシステックが共同でMCCBロックアウト治具を考案・開発いたしました。
最大の特徴は、ブレーカースイッチをクランプ式に左右から挟みこむことにより、
OFF状態のスイッチ位置から動かないようにがっちりと固定 ( ロック ) することです。
このロックアウト治具は、樹脂を基体として出来ており、
ブレーカースイッチを挟み込む部分の内側には、確実にブレーカースイッチをホールドことができるよう、成型されたシリコンモールドが取り付けられています。
これらにより、安定してスイッチ部分を固定 ( ロック ) することができ、
複数回使用を重ねた場合においても、既存の金属性のネジ等を締めこんで固定するタイプなどのように本体樹脂が破壊されて安定してロックすることができなくなる等のトラブルが起こりにくくなっています。
また、開閉する左右のクランプの先端部分が、ブレーカースイッチを固定した後に開かないように、ロックをする構造となっており、さらに、南京錠等で施錠をすることにより、
特定の人しかロックを解除できない状態をつくり出し、作業者の皆さまにより安心して作業を行っていただくことが可能となります。